アダルトチルドレンと

梨子が学生時代に知り合ったアダルトチルドレンと、坐骨神経痛の話。

その人は幼児期に母親を亡くし、その後継母に酷い暴力を受けて育った。
しかしその人はとても傷の治りが早く、継母も服に隠れる所を狙うので、また父親は多忙なため気付かれることがなかったそうだ。

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私は初めは好感をもっていたが、その人の辛い過去、継母に対する怒り、死んだ母親に対する執着を聞いているうちに同情心が強くなっていった。また、その人を見捨ててはいけない、助けなければいけないという脅迫観念を強くもつようになった。
しかし同時に梨子はそれがヘビーで辛くて逃げたかった。それに対して罪悪感もあり、その気持ちは非常に辛かった。その頃少し坐骨神経痛があったが、身体の痛みのほうがまだましだと思った。(その時はね)

梨子は心が疲れてしまってカウンセリングに行って色々話していたが、もう無理だと思いその人とは連絡を絶った。

さて、「腰痛は怒りである」という本には、感じたくない不快な感情から目を逸らさせるために身体が痛みを発生させるというTMS理論が書かれていた。

腰痛は<怒り>である 普及版

腰痛は<怒り>である 普及版

 

この本自体はあまり根拠が書かれておらず、主観的な表現が多かったため好きではないが、TMS理論自体はあり得るかもしれないと思った。
私の坐骨神経痛の原因はその人に対する強い罪悪感だろうかと考えたこともある。
しかし今はあまり思い出さないのでやはり原因は身体的なものだと思う。

しかし、書いていて当時のことを思い出すとやはり苦しくなってくる。ちょっとトラウマ。