嫌なこと2

梨子はお昼休憩に、同僚たちがお昼を食べる会議室でヨガマットを敷いてストレッチや体幹トレーニングをしている。

同僚たちはテレビを見ていてそこまでしゃべるわけではない。
しかしある営業の男性が一緒にお昼を食べる時は、その男性が話題をふるので一時的によくしゃべるようになる。

休日なにしてたの、とか、楽しい話。

平和な気持ちでストレッチしていても、やはり周りの人の楽しい休日の話しを聞くと自分と比べて落ち込んでしまう。
自分は痛みに耐えて外出は病院くらいなのに、と。

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勝手に人を羨んでいるだけだが、聞いていると心がキシキシギシギシしてくる。
だからその男性がお昼に加わった時点で私は身構え、そそくさとストレッチを切り上げ逃げる。

以前は梨子にも休日なにした、という話題をふられて困った。
病院としか答えられないからだ。
しかし最近はそれをわかってか、その由の話題は梨子にふらないようにしているみたい...

男性からすれば前は普通に元気そうだったのに最近はどう接したらいいかわからない、と思っているかもしれない。
かと言って今の私の状況を詳しく説明する機会もなく。
どうしようもない。